[27日 ロイター] – 世界資源研究所(WRI)は27日、2022年はスイスの国土面積に匹敵する約4万1000平方キロメートルの熱帯雨林が失われたことを明らかにした。

世界の森林に関するデータを公表する「グローバル・フォレスト・ウォッチ」で公表した。

失われた熱帯雨林の40%以上はブラジルに位置する。2021年の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)では30年までに森林破壊をなくす共同宣言が発表されているが、22年の喪失面積は21年を上回った。

WRIのフランシス・シーモア氏は「森林破壊が峠を越しつつある兆候がデータで確認できることを期待していたので、本当に落胆させられた」とコメントした。

WRIが調査の対象としているのは原生林で、膨大な量の二酸化炭素を吸収する。