• 4兆円規模の化学大手か、中国でテスラ好調、世界のインフレ減速
  • ギリシャが救済融資の前倒し返済約束、香港のヘッジファンド閉鎖
Fireworks during the Macy’s Fourth of July celebration in New York, U.S., on Sunday, July 4, 2021. Photographer: Jeenah Moon/Bloomberg

独立記念日にバーベキューを囲み、夜空の花火を眺めて初めて夏本番を実感するのが典型的な米国人かと思われます。夏の株式市場で、投資家が長期休暇の前に入れる買いで相場が上昇する傾向があることから、サマーラリーという言葉が聞かれます。一方、トレーダー不在で商いが細り相場は良くて横ばい、むしろずるずると下げやすいとの経験則から、Summer Doldrums(夏場の不調、夏枯れ)という言い方もあります。方向は反対ですが、状況に応じて使い分けられる便利な表現です。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

巨人

アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国とオーストリアの石油会社OMVは、石油化学会社のボルージュとボレアリスを統合し、新たに化学・プラスチック企業を設立することを検討している。企業価値は300億ドル(約4兆3000億円)を超える可能性がある。ボレアリスはOMVが75%、残りをアブダビ国営石油(ADNOC)が保有する。ボルージュはADNOCとボレアリスの合弁企業で、時価総額は約220億ドル。今後数週間に、正式な合併交渉に向けた概要がまとまる可能性があるという。

好調

電気自動車(EV)メーカー、米テスラの中国部門が6月に出荷したEVは、9万3680台と前年同月比で20%近く増えた。全国乗用車市場情報連合会(乗連会)が暫定集計を発表した。中国全体での新エネルギー乗用車販売台数(ディーラー向け)は6月に74万台となったもようで、前年同月比で30%増、前月比で10%増えたとみられる。

鈍化

経済協力開発機構(OECD)の発表によれば、加盟国の総合インフレ率は5月に6.5%に低下し、2021年12月以来の低水準へと減速した。食品とエネルギーを除くコアインフレ率は6.9%と、やや強さを示している。オランダとノルウェー、英国を除く加盟国全てでインフレが鈍化。主要7カ国(G7)のインフレ率は4.6%と、21年9月以来の低い水準となった。

自信

ギリシャのミツォタキス首相は債務危機時に受けた救済融資を前倒し返済すると言明した。首相として2期目を開始するに当たり、「実際、年内に前倒しで返済することができると思う」と発言。「これは投資家に対する約束だ」と表明した。債務危機の初期に失ったソブリン債の投資適格級格付けを年内に回復することが、自身の目標だとも首相は語った。

閉鎖

香港に本拠を置くヘッジファンド運営会社、淡泰資本は大きな損失を出している大中華圏に特化した旗艦ファンドを閉鎖する。事情に詳しい関係者が明らかにした。現在の市場環境では投資戦略がもはや機能しないと判断したという。「ダンタイ(淡泰)・マスター・ファンド」は5月末までの年初来運用成績がマイナス約26%。昨年は46%近いマイナスだった。

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