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 「戦略的な同盟にはならない」「口論寸前」。米欧の制裁下で接近を続けてきたイランとロシアのメディアに最近、相手国に関するこんな表現が現れた。蜜月とされてきた両国の関係に、何が起きているのか。

 「両国は戦術的同盟国だ。全てにおいてロシアがイランに賛成してくれると期待してはいけない」。イラン国営通信は7月13日、こんな論文を配信した。

 論文は、大半の分野で利害が一致し、長期的に協力する国を「戦略的同盟国」と定義。一方、イランとロシアは多くの問題で立場が異なり、米国という共通の敵に対して一時的に手を携える「戦術的同盟国」に過ぎないと位置づけた。

 蜜月のはずの両国関係が、どうしてこのようなことになったのか。きっかけはその3日前、モスクワで開かれた会合だった。

共同声明がきっかけ

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