[ワシントン 7日 ロイター] – 23日に開催される米大統領選の共和党予備選候補による初回討論会は、トランプ前大統領が欠席する意向を表明しているため、フロリダ州のデサンティス知事に他の候補者からの攻撃が集中することになりそうだ。ライバル候補の陣営や共和党の顧問、過去の大統領候補者らへのインタビューで判明した。

ミルウォーキーで開かれる初回討論会でトランプ氏が不在の場合、デサンティス氏を追撃する他の候補は、自分こそがトランプ氏に代わる選択肢であると有権者に訴えるとみられる。

先週発表された直近のロイター/イプソス調査によると、共和党員の間ではトランプ氏の支持率が47%と圧倒的優位に立つ一方、デサンティス氏の支持率は7月の調査から6ポイント下がって13%と低迷。他の候補者は軒並み1桁台にとどまっている。

デサンティス氏は、トランプ氏に挑んで共和党候補の指名を勝ち取るには是が非でも勢いを強める必要があり、極めて重要な局面を迎えている。

ヘイリー元国連大使に近い共和党ストラテジストは、初回討論会では各候補がトランプ氏を「極めて慎重に」扱う代わりに、攻撃の火花をデサンティス氏に向ける公算が大きいと話した。

舞台に中央に立つと予想されるデサンティス氏について「ステージ上での最有力候補は多分、他の候補よりも多くの攻撃を受けるだろう」と語る。

2012年の共和党候補指名争いに出馬したサントラム元上院議員は、デサンティス氏は「猛攻撃」に備える必要があると述べた。

初回討論会にはデサンティス氏のほか、ヘイリー氏、バーガム・ノースダコタ州知事、クリスティー前ニュージャージー州知事、スコット上院議員、実業家のラマスワミ氏らが参加するとみられる。