米「自然利子率」、第2四半期も低下 低金利回帰示唆=NY連銀

[5日 ロイター] – 米ニューヨーク(NY)連銀は5日、経済への影響において中立とされる「自然利子率(Rスター)」の推計値が第2・四半期で0.57%と第1・四半期の0.68%から低下したと発表した。低下傾向が続いており、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の低金利環境に回帰する可能性を示唆した。

Rスターの直近のピークは2021年第4・四半期の1.32%だった。

アナリストは通常、連邦準備理事会(FRB)のインフレ目標である2%にRスターを足した水準をフェデラル・ファンド(FF)金利の中立的な水準としている。現状では約2.5%となり、現在のFF金利の誘導目標レンジが5.25─5.5%であることを考慮すると、金融政策は経済にとって著しく制約的な水準にあることを示唆している。