米下院議長選、振り出しに 共和ジョーダン氏3回目投票も落選<ロイター日本語版>2023年10月21日午前 4:54 GMT+9

米下院選、共和ジョーダン氏3回目投票でも落選 造反増加

[ワシントン 20日 ロイター] – 米議会下院議長選挙が振り出しに戻った。共和党のジョーダン下院司法委員長が20日、次期議長を選出する3回目の投票に臨んだが、共和党内の造反が過去2回の投票よりも増加し、過半数を獲得できず落選した。

これを受けて共和党は、ジョーダン氏を候補として維持するかどうかを巡る党内投票を実施。112対86でジョーダン氏の候補指名を取り消した。

ホワイトハウスは20日、バイデン大統領がウクライナやイスラエル支援を盛り込んだ約1060億ドル規模の予算を議会に要請すると発表。しかし下院は少なくとも来週まで、この要請に応じることはできなくなった。

この日の投票では共和党議員25人が反対票を投じ、造反は18日に行われた2回目投票での22人を上回った。獲得票は194票で、承認に必要な214票には届かなかった。

ジョーダン氏は記者団に対し「議長候補指名を受けたことは光栄だった。議長選出に向けて、われわれは一致団結する必要がある。私はその人物を支援するためにできる限り努力するつもりだ」と語った。

議員らによると、米東部時間23日午後6時半までには新たな候補者を選び、24日朝にも採決する可能性がある。これまでに共和党のオースティン・スコット議員とケビン・ヘルン議員が立候補を表明。ジョディ・アーリントン議員が22日までに決断するとしているほか、複数の議員の名前が上がっている。