顧客の混乱回避を、ステーブルコインで英中銀など規制素案公表

[ロンドン 6日 ロイター] – イングランド銀行(英中央銀行)は6日、ポンドやドルなどの法定通貨や資産に裏打ちされた暗号資産(仮想通貨)「ステーブルコイン」を含む新しい形態の電子マネーを巡り、顧客が銀行破綻に対して保証されている通常の預金と混同するようなリスクを回避しなければならないと金融機関に伝えた。

英中銀はステーブルコインを利用したシステミックな決済システムと、銀行や決済会社などの関連サービスプロバイダーに対する規制体制を提案。他のシステミックな決済システムと同様のリスクをもたらす限りにおいては同等の規制に従うべきとした。

中銀と英金融行動監視機構(FCA)はまた、ステーブルコイン規制に向けた素案を公表。来年2月6日まで意見を公募する。

FCAは「ステーブルコインは全ての人にとって決済をより迅速かつ安価にする可能性を秘めている」と指摘。こうしたイノベーションを安全に活用する狙いがあると説明した。