Dominic Lau

コンサルティング会社のデロイトとKPMGは米国を拠点とする一部幹部に対し、香港を訪問する際には通常の業務用電話の使用を避けるよう求めた。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が事情に詳しい複数の関係者の話を引用して伝えた。

  マッキンゼーのコンサルタントの多くも、アジアの金融ハブである香港に別の電話を持って行ったという。あるグローバル・コンサルティング会社の幹部は、自分のモバイル機器を携帯せずにいくことが不便だとして香港訪問をためらう上級社員もいると語った。

  こうした動きは、多くのグローバル企業がアジア太平洋地域本部を置く香港に対して中国が統制を強めていることが背景にあるとFT紙は報じた。

  デロイトとKPMG、マッキンゼーは同紙に対してコメントを控えた。同紙によると、PwCはそうした方針はないとしており、EYの幹部は香港出張の制約を認識していないと述べた。

原題:KPMG, Deloitte Ask Staff to Use Burner Phones for HK Visits: FT(抜粋)