100円ショップの「ダイソー」を展開して一代で最大手に成長させた、東広島市に本社を置く大創産業の創業者、矢野博丈氏が今月12日、心不全のため亡くなりました。80歳でした。

矢野氏は1972年に大創産業の前身となる日用品や雑貨をトラックに積んで移動販売する会社を創業し、すべての商品を100円均一で売る方法で、業績を伸ばしました。

その後、1987年から100円ショップ「ダイソー」を展開し、2001年には台湾に海外1号店をオープンして国内と海外でチェーン展開を進め、店舗数はおよそ5000店舗と業界最大手に成長させました。

2018年には、経営の若返りを図るため、社長の職を息子の矢野靖二氏に譲って代表権のない会長に退きました。

翌年には会長も退任し、その後は広島大学や母校の中央大学で特別招聘教授として教育に力を注いできたほか、経営者を対象にしたセミナーで講演を行うなどしていました。

会社によりますと、矢野氏は今月12日、心不全のため東広島市で亡くなったということです。80歳でした。