[モスクワ 20日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は20日、宇宙空間への核兵器配備に反対していると述べた。
関係筋は先週、米政府がロシアの核兵器能力と宇宙兵器の開発の関連する新たな情報を入手したと明らかにしていた。 もっと見る
プーチン大統領はショイグ国防相に対し「ロシアの立場は明確かつ透明だ。宇宙空間への核兵器の配備にこれまでも断固として反対してきたし、現在も反対している」と述べた。
その上で「ロシアはこの分野の全ての協定を順守するだけでなく、共同作業の強化を提案してきた」とし、ロシアの宇宙空間での活動は米国を含む他の国の活動と何も変わらないと語った。
米関係筋は先に、ロシアが宇宙空間における新たな能力を確保した可能性あると指摘。ただ、詳細はほとんど明らかになっていない。
米紙ニューヨーク・タイムズは米政府の情報について、ロシアによる宇宙ベースの対衛星核兵器開発に関連したものだと報じた。 もっと見る
ショイグ氏は、宇宙空間に核兵器を配備する計画は存在せず、米国もそれを認識していると指摘。米政府はそうした情報を利用してウクライナ支援で議会の承認を得ようとしていると述べた。戦略的安定性に向けた両国間の対話を再開する狙いもあると説明した。
プーチン氏は、ロシアがこれまで戦略的安定性に向けた対話を否定したことはないとした上で、欧米諸国がロシアの敗北を狙う一方で、戦略的安定性について協議するのは不可能だとの見方を示した。