Gregory Korte、Victoria Cavaliere
- トランプ政権、職員200万人に先週の業務実績報告求める-24日期限
- 「残酷で失礼」な指令と組合幹部は批判、解雇なら異議申し立てへ
トランプ政権は22日、200万人以上の連邦職員に電子メールで、先週の業務実績を報告しなければ退職を余儀なくされると通告した。
これはイーロン・マスク氏率いる「政府効率化省(DOGE)」からの連邦職員への最新の一撃だ。
ブルームバーグが入手した電子メールでは、連邦職員は先週達成したことを5項目にまとめて返信し、上司にも送るよう求められた。職員には、機密情報やリンク、添付ファイルは除外するよう指示された。回答の締め切りは、米東部時間24日午後11時59分(日本時間25日午後1時59分)。
マスク氏は22日午後、ソーシャルメディアへの投稿で、この指令がトランプ大統領の命令によるものだと説明。「回答がない場合は、退職とみなされる」と述べた。
しかし、マスク氏は特別政府職員で大統領顧問でもあるが、連邦職員を解雇する直接的な権限はない。人事管理局(OPM)のピノバー報道官は「今後の対応は各機関が決定する」と述べた。
連邦職員組合の幹部は今回の電子メールを「残酷で失礼」と評し、この指令で解雇された組合員がいる場合は異議を申し立てると述べた。
マスク氏の警告の直前には、トランプ大統領がソーシャルメディアに「イーロンは素晴らしい仕事をしているが、もっと積極的になってほしい」と投稿していた。
「今週、何を成し遂げたか?」という質問は、マスク氏が自身の会社の従業員に尋ねたものだ。2022年にツイッターを買収し、Xとして再ブランド化する前、マスク氏はその質問をパラグ・アグラワル最高経営責任者(CEO、当時)にテキストメッセージで送信。その後にアグラワル氏を解雇した。
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原題:Musk Says Federal Workers Must Justify Job or Risk Dismissal (1)(抜粋)