▽米国防総省、イラン情勢にらみ中東に空母増派へ 最新鋭「フォード」<ロイター日本語版>2026年2月14日午前 1:39 GMT+9

Idrees AliPhil Stewart

米国防総省、イラン情勢にらみ中東に空母増派へ 最新鋭「フォード」

[ワシントン 13日 ロイター] – 米国防総省がカリブ海に配備している最新鋭原子力空母「ジェラルド・フォード」を中東に派遣すると、2人の米当局者がロイターに明らかにした。米国とイランの緊張が高まる中、中東に米軍の空母2隻が展開されることになる。

トランプ米大統領は中東に2隻目の空母を派遣する理由について「イランとの協議で合意が得られなかった場合に備える」とし、「必要ならすぐに展開できるよう準備している」と言及。協議が不調に終わればイランは極めて厳しい状況に直面すると改めて警告した。

フォードは世界最大級の空母で、2025年6月から海上に展開。当初は欧州で作戦活動を担う予定だったが、同年11月に急遽カリブ海へ移動。今年初めにはベネズエラでの作戦にも参加した。現在は護衛艦と共にカリブ海で活動しており、当局者の1人は、フォードが中東に到着するまで少なくとも1週間はかかると話した。

中東にはここ数週間で展開している原子力空母「エーブラハム・リンカーン」をはじめとする数隻のミサイル駆逐艦、戦闘機、哨戒機といった陣容に加わることになる。米軍が25年6月にイランの核施設への攻撃を実施した際には、中東に空母2隻を派遣していた。

トランプ大統領は12日、向こう1カ月以内にイランとの合意が成立する可能性を示す一方「合意を結ばなければ、非常に悲惨な事態になる」と警告。トランプ氏は今週、イランとの合意が成立しない場合、2隻目の空母を中東に派遣することを検討していると述べていた。

米軍が保有する空母は計11隻。配備スケジュールは通常、かなり前に設定されている。空母の展開期間は通常9カ月間で、軍事活動が活発化すると延長されることも珍しくないものの、乗員の士気低下への懸念も指摘されている。

当局者によると、トランプ政権は別の空母「ジョージ・H・W・ブッシュ」を派遣することを検討していた。ただ認証手続き中のため中東への到着には1カ月以上かかることから、フォードを選んだもようだ。

▽EU、イラン上空の飛行回避勧告を延長 来月末まで<ロイター日本語版>2026年2月13日午前 9:11 GMT+9

EU、イラン上空の飛行回避勧告を延長 来月末まで

[12日 ロイター] – 欧州連合(EU)の欧州航空安全局は12日、3月31日までイラン領空を飛行しないよう加盟国の航空会社に勧告し、先の警告期間を延長した。

通達で「多様な兵器と防空システムの存在と使用の可能性に加え、予測不可能な国家の対応により、あらゆる高度で運航する民間航空機に大きなリスクが生じている」と述べた。

イランと米国の交渉が決裂すれば紛争が勃発し、他の中東地域に波及する恐れがあるとの懸念が高まっている。

イランはいかなる攻撃にも厳しく対応すると表明。米軍基地のある湾岸アラブ諸国に対して、攻撃に関与すれば標的になる可能性があると警告している。