【ワシントン時事】トランプ米政権のナバロ通商製造業政策局長は2日、CNBCテレビのインタビューで、中国に対する貿易制裁措置について「米中間で報復の応酬は予想しない」と語り、貿易戦争に発展するとの見方を否定した。一方で「中国の知的財産権侵害は周知の事実だ」とも述べ、強硬姿勢を改めて示した。

 中国政府は2日、米国が実施した鉄鋼・アルミニウムの輸入制限に対する報復関税を発動した。米国はさらに、知財権侵害に対抗するため中国製品に高関税を課す制裁の原案を週内に公表する見通し。中国が一層反発を強めると懸念されるが、ナバロ氏は「公正で互恵的な貿易を実現するためだ」と制裁の意義を強調した。