• 歴史的な米朝首脳会談に向けた準備が進行中
  • 次期米国務長官のポンペオCIA長官が首脳会談の準備を主導

米政府の当局者は、金正恩朝鮮労働党委員長にはトランプ大統領と会談する際に北朝鮮の核兵器廃棄について協議する意思があることを確認した。韓国政府当局者が金委員長からの米朝首脳会談の提案を米側に伝達した際、同委員長がそうした意思を示したことも伝えていた。

金委員長が核開発プログラムの断念について話し合うことを本当に提案したかどうかは、同委員長が3月に北朝鮮を訪問した韓国当局者を通じて行った首脳会談の提案を巡る大きな疑問となっていた。北朝鮮側の提案が本当かどうかを確認する前にトランプ氏が会談の受け入れを表明し、5月末までに首脳会談を行うとされていた。

米政府当局者は協議が公になっていないことを理由に匿名で語った。しかし、北朝鮮の非核化協議の意思が確認された事実は、首脳会談の実現に向けた前向きな一歩となり、その準備に向けて両国が直接連絡を取り合っていることを示唆する。

CNNは7日、米朝が首脳会談に向けて水面下で直接交渉を行っていると伝えていた。こうした作業は、次期国務長官に指名されたポンペオ中央情報局(CIA)長官が主導している。上院外交委員会はポンペオ氏の国務長官指名公聴会を12日に開催する予定。CNNによれば、米朝の情報当局者による協議は複数回に及び、第3国で直接会うこともあった。米国務省の報道官はコメントを控えている。CNNはさらに、北朝鮮が平壌での首脳会談開催を望んでおり、ポンペオ氏と北朝鮮の偵察総局トップによる会談に向けた準備が進められていると伝えた。