米ゴールドマン・サックス・グループは、顧客の仮想通貨戦略を支援するデジタル資産市場部門の責任者として、ジャスティン・シュミット氏を起用した。

シュミット氏(38)はニューヨークの証券部門にバイスプレジデントとして加わったと、ゴールドマンの広報担当者、ティファニー・ガルビン・コーエン氏は述べた。リンクトインのプロフィルによると、シュミット氏はこれまでにクオンツファンドのセブン・エイト・キャピタルやワールドクオントで勤務。マサチューセッツ工科大学のコンピューターサイエンス学位を持つ。シュミット氏の採用については、金融業界ニュースレターのテアシートが23日報じた。

ゴールドマンは、CBOEグローバル・マーケッツとCMEグループが提供を始めたビットコイン先物の決済を手掛ける数少ないウォール街企業。事情を知る複数の関係者は昨年12月、同社がビットコインなど仮想通貨の値付けを行うトレーディングデスク設置を検討していると明らかにしていた

ガルビン・コーエン氏は発表文で、「多様なデジタル商品に対する顧客の関心を踏まえ、この領域でニーズに応える最適な方法をわれわれは模索している。デジタル資産サービス展開の規模については、まだ結論が出ていない」と述べた。

シュミット氏は、コメント要請のボイスメールに返答していない。

原題:Goldman Sachs Hires Crypto Trader Schmidt to Lead Digital Assets(抜粋)