Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

大リーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手の成功を祈るが、「マリナーズが相手の時は例外だ」とモルガン・スタンレーのアンドルー・シーツ氏はリポートに記しました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

3%の壁

米国債市場では10年債利回りが欧州時間に2.996%に上昇したが、3%は心理的な抵抗が強く到達に至っていない。モルガン・スタンレーのマシュー・ホーンバック氏はこのまま3%を突破できないなら、利回り2.7%まで買いが戻る可能性があると予想。ソシエテ・ジェネラルのグローバルストラテジスト、キット・ジャックス氏は3%を突破した場合、「ボラティリティー上昇やリスク資産売りを伴わないすっきりした突破なら、ドル弱気派は降参するだろう」と述べた。

世界最大のフィープール

みずほフィナンシャルグループは投機的格付けの米国企業に照準を合わせ、レバレッジドファイナンスなど同地域での投資銀行業務拡大を計画している。4月に就任したみずほ証券の飯田浩一社長(55)がブルームバーグの取材で明らかにした。米国みずほ証券の従業員数は12月時点で690人で、1年間で15%以上増加している。

スケールダウン

ドイツ銀行は米国現物株事業の大幅な縮小を検討している。投資銀行部門の広範な再編の一環。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。週内にも正式に決定される可能性がある。ドイツ銀行をはじめ欧州大手銀行の1-3月期は株式トレーディング収入が減少、もしくは1桁台前半の増加にとどまるとアナリストはみている。一方、大手米銀の1-3月期利益は株式トレーディングの好調を追い風に、記録的高水準となった。

投資も二刀流

エンゼルスの大谷翔平選手のような攻守能力の融合こそ、変動性の高い今の市場を乗り切るために追求するべきものだとモルガン・スタンレーの首席クロスアセットストラテジスト、アンドルー・シーツ氏はリポートで論じた。「効果的なディフェンスと同時に、全体的なポートフォリオではオフェンスも可能にする」資産として、モルガン・スタンレーは銅のショートなどをリストアップした。

最後の大ばくちか

資産家ジョン・ポールソン氏は自己資産を失うリスクを冒しても多額の手数料を得ようと、レバレッジの高い戦略に乗り出した。ファースト・ロス方式で資金を提供する3社と契約したポールソン氏は、口座に入れた資金の9倍もの額を提供される。発生した利益のうち約55%を手に入れることができるが、失敗すれば損失はまず同氏が入金した資金から引かれ、全てを失う可能性がある。

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