24日のニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで5日続落。米国債利回りの上昇を受け、逃避通貨としての円の魅力が薄れた。

10年債利回りは一時、2014年1月以降で初めて3%を突破した。供給拡大懸念と米金融政策当局による追加利上げが意識される中で数カ月続いた取引レンジを上抜けた。

ニューヨーク時間午後4時59分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下。ドルは円に対して0.1%上昇し1ドル=108円82銭。一時は109円20銭まで上げた。ユーロは対ドルで0.2%高の1ユーロ=1.2233ドル。

ドル・スポット指数は前日終値を挟んでもみ合う場面が目立った。23日にテクニカル上重要な水準を上抜いたことは支援材料となった。

ドルは対円で5日続伸と、昨年9月21日以降で最長の連続高となった。円はユーロに対して一時0.6%上昇し、1ユーロ=133円49銭を付けた。

欧州時間の取引

ユーロは一時1.2182ドルと、7週間ぶり安値に下落した。26日に開催される欧州中央銀行(ECB)政策委員会を前に下値を模索する展開となった。