ロシアで開催された国際経済フォーラムに出席した安倍総理大臣は、中国の習近平国家主席の信頼が厚いとされる王岐山国家副主席と会場で言葉を交わし、北朝鮮への対応で日中両国の連携の重要性を指摘し、王副主席も賛同する考えを示しました。

ロシア第2の都市サンクトペテルブルクで開催された国際経済フォーラムに出席した安倍総理大臣は、中国の習近平国家主席の信頼が厚いとされる王岐山国家副主席と、会場で短時間立ち話をしました。

この中で安倍総理大臣は、アメリカのトランプ大統領が来月予定されていた米朝首脳会談の中止を表明したことに関連し、北朝鮮への対応で日中両国が連携を強化する重要性を指摘したのに対し、王副主席も賛同する考えを示しました。

また、今月9日に行われた安倍総理大臣と李克強首相との会談の結果を踏まえ、経済をはじめとする各分野での交流や協力をさらに拡大していく方針で一致しました。

王副主席は去年、共産党の最高指導部を定年の慣例に従う形で退いたものの、ことし3月に異例の人事で国家副主席に就任しました。