• 16日の米ロ首脳会談、最優先議題はシリアでのイランの役割
  • トランプ氏とプーチン氏、側近交えずに会談する可能性も

ロシア大統領府はプーチン大統領とトランプ米大統領の会談を成功に導くよう、米国側と集中的な協議に入っている。少なくとも重要案件の1つで合意してトランプ大統領に首脳会談は勝利だと宣言させ、米ロ関係の修復に向けた措置を後押しする狙いがある。

公に発言する権限がないとして匿名を条件に語ったロシア政府関係者によると、16日にヘルシンキで予定される米ロ首脳会談の最優先議題はシリアにおけるイランの役割。ロシアはイランとも同時に交渉しており、シリア南部のイランが支持する軍隊をイスラエル国境から遠ざけるよう求めている米国とイスラエルの主張に原則同意したと、ロシア大統領府の顧問2人が明らかにした。

プーチン大統領は、トランプ大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談で韓国との軍事演習停止を突然発表したことを受け、トランプ氏との1対1の交渉が必要だと決断したと、政府関係者が詳細には触れずに語った。ロシア大統領府のペスコフ報道官は、米朝会談と同様にプーチン氏とトランプ氏も側近を交えずに会談する可能性があると述べている。

原題:Putin Said to Prepare Real Deal Trump Can Tout After Summit (1)(抜粋)