【北京時事】中国は、トランプ米大統領と欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長が新たな貿易対話の開始で合意したことに警戒感を強めている。米国との貿易協議再開に踏み出せない中、米国主導で中国包囲網が構築され、日本もこれに加われば、中国の孤立化は避けられない。

 「貿易戦争をしないのなら、米欧だけでなく世界にとっても好ましい」。中国商務省の高峰報道官は26日の記者会見で、米欧連携を脅威に感じるかとの質問に正面から答えず、はぐらかした。

中国はこれまで世界各国に「共同で自由貿易体制を守ろう」(商務省)と呼び掛け、特に、同じように対米摩擦で苦労するEUとの連携を重視してきた。今後は作戦変更を余儀なくされそうだ。