【ベルリン時事】ドイツ政府が、中国企業による独工作機械メーカーの買収を拒否する方針であることが27日、分かった。来月1日に閣議決定する。独経済誌ウィルトシャフツウォッヘなどが報じた。報道によると、政府が中国による企業買収を拒否するのは初めて。

 この会社は、西部アーレンの「ライフェルト・メタル・スピニング」。同社の機械は、航空機や宇宙船の部品製造などに使われている。金属関連の中国企業が買収を目指していたが、独政府は「ドイツの安全への脅威になる恐れ」があると判断したという。