<朝日新聞デジタル>(2018年8月11日17時15分)
・米の車関税、当面発動見送りか 茂木経済再生相が見通し
茂木敏充経済再生相は会合後、輸入車への高関税措置について「信頼醸成が不可欠だと明確に伝え、その上で信頼関係に基づく協議を続けていくことにした」と説明。
・双方が一定の合意をめざす9月下旬の
日米首脳会談に向け、当面は発動が見送られるとの見通しを示した。
茂木氏は「立場の相違を埋め、日米の貿易を促進させるための方策を見いだしていく方向で一致した」と述べた。
USTRは会合後の声明で、「米国と日本は、相互の信頼に基づく協議を続け、9月の次回の閣僚級協議でさらに議論を深めることで合意した」と表明。

<毎日新聞>(2018年8月12日 東京朝刊)
・2国間を求めた米国に対し、日本が多国間を重視する立場を示し折り合わなかった。
・両国間の貿易促進策を探ることで一致。
・9月の次回会合以降、自動車や農業など個別分野を議論する方向となった。
・日米は同月下旬に見込まれる首脳会談までに貿易促進の具体策作りを目指しており、日本はこれによって米国が検討中の自動車・同部品の輸入制限を回避したい考えだ。

<産経ニュース>(2018.8.11 22:19)
・FFRの初会合で、日本は米国が迫る2国間によるFTAの交渉入りはかわした
・米側が検討する自動車輸入制限の回避では明確な成果は得られなかった。
・今後も協議は継続されるが、トランプ米政権に対して有効な打開策は見いだせていない。
・米側が中間選挙に向け対日圧力を強めることが予想される中、日本側には焦燥感も強まっている。

<ロイター日本語版>(2018年8月11日 / 06:58)
・茂木敏充経済再生担当相は10日、米ワシントンでライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と2日目の日米通商協議(FFR)を行った。
・9月をめどに次回会合を開くことを明らかにした。
・茂木再生相は、日米双方が貿易をさらに拡大させる重要性を認識していると指摘。
・日米の貿易を拡大させるための方策を探求すること、双方の共通認識に基づき協力分野を拡大することで一致したことを明らかにした。
・茂木再生相は「双方の基本的考え方、共通認識を深めることができた。信頼関係に基づいて、さらに議論を深める」と記者団に語った。
・防衛装備品や米国産液化天然ガス(LNG)の輸入拡大に関し、「一般的なトレードのルール分野でないことも含め議論をすることはあり得る」との考えも併せて示した。
・USTRは、両国が貿易推進、協力拡大、貿易や投資に関する見解の相違を埋める方策を検討することで合意したと述べた。