• 医療用大麻製造のティルレイ急伸、ダンスケ銀行CEOが辞任
  • ゴールドマン投資銀行部門の新共同責任者、米加の週内合意厳しい

医療用大麻の製造と販売を手掛けるカナダのティルレイの株価が19日に急伸しました。日本では厳しく規制されている大麻ですが、カナダや米国の一部では医療目的での使用が認められています。清涼飲料最大手の米コカ・コーラは、大麻草から抽出されるカンナビジオール(CBD)を配合した飲料に関心を抱いていることを明らかにしており、今後は消費者向け製品市場への拡大にも注目が集まりそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

大麻で大当たり

医療用大麻の製造と販売を手掛けるカナダのティルレイの株価が急伸。取引時間中は一時94%上げた後に下げに転じるなど荒い値動きも見られたが、結局40%高で終了した。医療研究目的での米国への大麻輸入に関して、同社が米麻薬取締局(DEA)から承認を得たことが手掛かり。ティルレイ株は上場以来、1100%余り上昇。資産家ピーター・ティール氏が支援するファンド、プライベティア・ホールディングスはティルレイ株を76%保有しており、持ち分の価値は120億ドル(約1兆3500億円)超に膨らんだ。

資金洗浄疑惑で辞任

デンマーク最大の銀行、ダンスケ銀行のトーマス・ボルゲン最高経営責任者(CEO)が辞任すると表明した。行内の調査で、最大2340億ドル(約26兆3000億円)のマネーロンダリング(資金洗浄)がエストニア子会社を通じて行われていた疑いがあると明らかにした。この額はエストニアの国内総生産(GDP)の約9倍に相当する。

投資銀部門の新共同責任者

米ゴールドマン・サックス・グループは、投資銀行部門の共同責任者として新たにダン・ディーズ氏を起用すると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。グレッグ・レムカウ、マーク・ナックマン両氏と共に同部門を率いるという。ディーズ氏は、社長兼最高執行責任者(COO)に今月指名されたジョン・ウォルドロン氏の後任となる。

週内の合意は困難

北米自由貿易協定(NAFTA)改定に向けた米国とカナダの協議は再び加速しつつあるが、週内に合意に至る可能性は低そうだと、協議に詳しい関係者4人が明らかにした。カナダのフリーランド外相は19日、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と約1週間ぶりに会合を開催。協議は引き続き生産的だとしつつ、さらなる作業が必要だと述べた。

100万人雇用無理

アリババ・グループの馬雲(ジャック・マ)会長は、米国内で100万人の雇用を創出するとの先の自身の公約が実現できなくなったと述べた。現在の米中貿易摩擦により、公約を実行するための前提条件が崩れたためという。中国国営の新華社通信が報じた。

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