トランプ米大統領の側近は、連邦最高裁判事候補のブレット・カバノー氏に対する連邦捜査局(FBI)の捜査で、原則を定めたとの報道を否定した。

トランプ氏は28日、カバノー氏の性的暴力疑惑について共和党上院議員の要請を受け、FBI捜査を命じた。要請は同候補の承認採決を強行しようとしていた共和党にとって大転換となった。

しかし事情に詳しい関係者は29日、捜査はホワイトハウスが決めた限定的な範囲にとどまると述べた。カバノー氏による性的暴力を訴える3人目の女性については捜査しないことが含まれ、同氏の飲酒についても対象外となる可能性があるとしている。

コンウェイ大統領顧問はこれを否定。CNNの番組に出演し、「ホワイトハウスはFBI捜査にそうした方法で関わっていない」と発言。「大統領はFBIの独立性を非常に尊重している」と述べた。

サンダース大統領報道官も、ホワイトハウスは「この手続きの細かい点に至るまでは管理していない」と、フォックスニュースの番組で話した。

同報道官は「上院が条件を規定している」と説明。ホワイトハウスのドン・マクガーン法律顧問からの指示については「関知していない」とし、上院議員らが何らかの条件を付けたのならその議員らが答える必要があるだろうと述べた。

ブレット・カバノー氏、写真:Win McNamee / Pool via Bloomberg

原題:White House Aides Say Trump Didn’t Set Limits on Kavanaugh Probe(抜粋)