採用面接などの日程に関するいわゆる「就活ルール」をめぐって、学生の7割が「日程のルールは必要だ」と考えているとする調査結果がまとまりました。この調査は、就職情報大手の「ディスコ」が来年春に卒業予定の大学生と大学院生を対象に、今月1日から9日までインターネットを通じて行い、1100人余りから回答を得ました。

それによりますと、会社説明会や採用面接などの日程に関する「就活ルール」について、「必要だ」と考えている学生が70%に上ったということです。内訳を見ますと、「ルールは必要で、採用面接の開始時期を大学4年の6月以降などとした今の日程がよい」が24%、「ルールは必要だが、今の日程でなくてもよい」が46%となっています。

経団連が今月、企業の採用活動に関する指針を、2021年春の入社分から策定しないと決めたことを受けて、政府は、就職活動の新たなルールの策定に向けて、15日に関係省庁連絡会議の初会合を開き、企業や大学の関係者らも交えて議論することにしています。

調査にあたった「ディスコ」の武井房子上席研究員は「学生からは、ルールがなくなれば就職活動が長期化し、勉強に集中できなくなるのではないかといった声も聞かれる。こうした不安を取り除くことが必要だ」と話していました。