トランプ米大統領は月末にアルゼンチンで計画されている米中首脳会談を前に、中国との貿易交渉に楽観的なムードを醸成しようとしていると、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が語った。

クドロー氏は20日にFOXビジネス・ネットワークとのインタビューで、「中国が合意を望んでいると大統領は確信している」と発言。あらゆるレベルで「非常に詳細にわたるやりとり」が行われていると述べた。

トランプ大統領は16日に記者団に対し、中国が貿易問題で対処の用意がある項目のリストを送付してきたと発言。リストはほぼ完全だが、大きな項目が4つか5つ欠けていると主張した。これは両国間でなお厳しい協議が必要なことを示唆している。

大統領は米中が合意に至らなければ、2670億ドル(約30兆800億円)相当の中国製品に追加関税を賦課する用意があると警告している。

クドロー氏は「米国の利益に合致しない限り、合意はない」と述べた。

原題:Trump Optimistic for China Deal That Benefits U.S., Kudlow Says(抜粋)