[ニューヨーク 28日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが2週間ぶりの高値から下落した。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が28日、政策金利が中立金利を「若干下回る」水準にあるとの認識を示したことを受け、利上げ終了時期が近いとの見方が広がった。

DRWトレーディング(シカゴ)の市場ストラテジスト、ロウ・ブライアン氏は「FRBは10月3日から今日まで利上げをしていない。ということは、経済に対するパウエル氏の見方が低下したことになる」と述べた。世界的な成長鈍化や最高潮に達した企業決算、激化する貿易摩擦などを背景にFRBが利上げペースを緩めるとの見方が台頭。ドルはここ数週間において下押し圧力にさらされてきた。

トランプ米大統領もFRBによる利上げに不満を呈している。29日に発表される11月7─8日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、追加利上げの回数を巡りさらなる手掛かりを得られるかが焦点となる。また11月30日─12月1日に開催される20カ国・地域(G20)首脳会議も注目されている。

ドル/円
NY午後3時 113.52/113.55
始値 113.76
高値 114.03
安値 113.46

ユーロ/ドル
NY午後3時 1.1374/1.1378
始値 1.1279
高値 1.1387
安値 1.1270