今朝見たニュースで一番面白かったのは、Newsweek日本語版に掲載された「エイリアンはもう地球に来ているかもしれない」という記事。この記事のベースになっているのはカリフォルニア州にあるNASAエイムズ研究センターの研究者シルバノ・コロンバーノ氏の論文。これは12月3日に発表された研究論文だという。それによると「我々が見つけるかもしれない知的生命体、そして我々を見つけようとするかもしれない知的生命体は、我々のように炭素でできた生物とはまったく異なる可能性がある」と指摘している。だから固定観念を捨てて、もっと広く地球外生命体を探索すべきだと彼は提案する。固定観念を捨てれば、すでに身の回りいるエイリアンを発見できるかもしれない。

記事は続く。コロンバーノ氏によれば、炭素以外でできた地球外生命体が存在した場合、知的生命体に関して人類が抱いている現在の考えは大幅な変更を余儀なくされる。「彼らは、人間の尺度の寿命の制約を受けず、(不可能と言われる)星間旅行をしているかもしれない。彼らは、ごくごく小さな超知能体かもしれない」と。「寿命の制約」という話は最近読んだユヴァル・ノア・ハラリというイスラエルの歴史学者の本「ホモ・デウス」にもあった。医学や医療技術の進化によって人類はいずれ治療ではなく体の部品のバージョンアップをするようになるのだという。将来の人類は眼科医に行くのではなく目の機能を初期化したりバージョンアップする「人体部品改良院」に行くようになる。胃も腸も肝臓も、そしてついには心臓のバージョンアップも可能になる。かくして人類は“不死”を手に入れるのだそうだ。

コロンバーノ氏に戻ろう。「エイリアンの文明があまりにも発達しているために、人類がその技術を認識すらできない可能性もある」という。そして「『進化した』知的生命体は、究極的にはロボット的になる可能性があるということだ。その場合、生物に関して我々が従来立ててきた仮定にはすべて、疑問符が付くことになる」。レイ・カーツワイルの言ったシンギュラリティーの世界だ。AIはすでにそれに向かって動いている。早く固定観念を捨てないと、時代についていけなくなる。外国人労働者の受け入れでもめている日本、コロンバーノ氏はきっと、日本の将来を危惧するだろう。そういえば昔、知り合いに宇宙人のような変わった人がいた。あの人はひょっとしたらエイリアンだったのかもしれない。