[ワシントン/北京 11日 ロイター] – 中国商務省は、劉鶴副首相がムニューシン米財務長官とライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と11日午前に電話会談したと発表した。 

商務省によると、先の米中首脳会談で得られた合意の実行や、次の段階の貿易協議のスケジュールやロードマップについて意見交換したという。詳細は明らかにしなかった。 

米財務省の報道官は劉副首相との電話会談があったことを確認したが、詳細については説明しなかった。 

こうした中、ブルームバーグは、中国が米国車の輸入関税を現行の40%から15%に引き下げる方向で対応していると報じた。ロイターは報道内容を確認していない。 

トランプ大統領は朝方、ツイッターで「中国と非常に生産的な話し合いが進んでいる!いくつか重要な発表があるので待っててくれ!」と述べた。 

コンウェイ米大統領顧問は報道内容を歓迎するとしながらも、確認することは差し控えた。米通商代表部(USTR)からコメントは得られていない。 

中国商務省は「先の首脳会談での合意事項の実施および次の経済通商交渉に向けた日程や工程の進捗に関し、双方が意見交換した」と述べた。 

劉副首相は米中協議で中国側の交渉トップを務めている。 

トランプ大統領と習近平国家主席は今月初め、新たな関税を一時的に見送り、貿易戦争を悪化させないことで合意した。 

ライトハイザー代表は9日、米中通商協議が90日間の期限内に成功裏に終わらなければ、新たな関税を課すと強調。「厳格な期限」があることを明確にしている。 

一方、中国国営テレビの11日の報道によると、王毅国務委員兼外相は、米中両国政府が協力できればその恩恵は全世界に及ぶことになるとの見方を示した。 

「中国と米国が敵対すれば勝者は不在となり、全世界に悪影響を与えるだろう」と警告した。 

米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は、関係筋の話として、劉副首相は年明けにワシントンを訪問する計画と伝えた。