[ロンドン/ベルリン 11日 ロイター] – 英国のメイ首相とドイツのメルケル首相が11日に会談し、欧州連合(EU)離脱協定案の英議会承認に向け、緊密に連携する方針で一致した。メイ氏の報道官が明らかにした。 

報道官は記者団に、この日の会談は前向きだったとの認識を示した。 

メイ氏はこの日午前、まずオランダでルッテ首相と会談。次にドイツを訪れメルケル首相と会い、その後ブリュッセルを訪問した。 

メルケル氏はメイ氏との会談後、保守派議員団に対し英国のEU離脱を巡る追加的な交渉は行われないとの見解を示した。複数の保守派関係筋が明らかにした。英国に何らかの保証を提供する取り組みが行われているとも述べたという。 

関係筋によると、メイ氏はメルケル氏に、合意なしの離脱は誰の利益にもならないと話した。 

メイ氏と会談したトゥスクEU大統領は「EU27カ国が支援をしたいのは明らかだ。問題は支援の方法だ」と述べた。EUは13、14日に首脳会談を開く。 

また、欧州委員会のユンケル委員長は「われわれが合意した協定案が実現可能なベストな案だ。それが唯一可能な協定案だ。再交渉の余地はない」とする一方、「もちろん、内容をさらに明確にし、説明を加える余地はある」と述べた。