Vildana Hajric、Jeremy Herron

Photographer: Bloomberg/Bloomberg

20日の米株式相場は大幅続落。米金融当局の前日の政策発表が大きな衝撃を与えたのに続き、一部の米政府機関が閉鎖される可能性が高まり、売りが膨らんだ。ボラティリティーは金融市場全体で高まった。米国債相場は政府機関閉鎖の恐れを受けて下落。

· 米国株は大幅続落、S&P500が1年3カ月ぶり安値
· 米国債は下落、10年債利回り2.80%に上昇-政府機関閉鎖の恐れで
· NY原油は大幅反落、ブレント55ドル割れ-米利上げや政府閉鎖の恐れで
· NY金は大幅高、ドル下落で-スポット相場は日中2%近く上昇

   米金融当局が政策判断を誤ったのではないかと、市場では議論された。S&P500種株式指数は荒い値動き。大商いの末、1年3カ月ぶり安値で終了。米連邦政府の暫定予算案を巡りトランプ大統領が態度を硬化させたことを受け、下げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は弱気相場入り寸前まで下げた。

  ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種が前日比1.6%安の2467.42。ダウ工業株30種平均は464.06ドル(2%)安の22859.60ドル、ナスダック総合指数は1.6%低下。米国債市場では10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.80%。

  ニューヨーク原油相場は大幅反落。世界的な株安の流れに連れて売りが膨らんだ。米金融当局の利上げ決定に加え、米政府機関閉鎖の回避に向けた暫定予算案への署名をトランプ大統領が拒否したことが嫌気された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、2.29ドル(4.8%)安の1バレル=45.88ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は2.89ドル安の54.35ドルと、ここ1年余りで初めて55ドルを割り込んで終えた。

  ニューヨーク金相場は大幅高。スポット相場は一時1.9%高となり、200日移動平均線近辺で取引された。米金融当局が来年の利上げに一段と慎重な姿勢を示したことを受け、ドルが下落したのが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は0.9%高の1オンス=1267.90ドル。

原題:U.S. Stocks Fall as Shutdown Woes Add to Fed Angst: Markets Wrap(抜粋)