[ロンドン 26日 ロイター] – メイ英首相は26日、議会で英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)について演説し、議会の明確な同意がある場合にのみ、3月29日に合意なく離脱することになると述べた。 

これにより英国が合意のないままEUを離脱する可能性が6月末まで先延ばしされ、2016年の国民投票で決定されたEU離脱のプロセスは大きな転換点を迎えることになる。 

メイ首相は3月12日までに修正離脱案を議会が承認しなかった場合、合意なく離脱するかどうか議会に諮ると確約。具体的には、3月12日に修正離脱案の採決を実施し、否決されれば13日に合意なき離脱の是非を巡る採決を実施。これも否決された場合は、14日に離脱交渉期間の「短期の限定的な延期」を要請するかどうかの採決を行う。 

メイ首相は「英国は議会の明確な同意がある場合のみ、3月29日に合意がないままEUを離脱する」と表明。「離脱期日を延期したとしても、合意なき離脱という選択肢がなくなるわけでない」とし、むしろ「ずっと険しい崖」を生むことになると指摘。「合意なき離脱という選択肢をなくす唯一の方法はEU基本条約(リスボン条約)50条の発動停止となるが、こうしたことは行わない」と述べた。 

その上で「下院は、6月末を越えない短い延期がほぼ確実に一度限りでなければならないと明確にすべきだ」と指摘するとともに「延期しても、合意なき離脱という選択肢は排除できない」と述べた。 

EU当局者はこの日、英国が離脱期日の延期を要請すれば、EUは前向きに検討する可能性があることを明らかにしている。

英野党・労働党が新たな国民投票の実施を主張していることなどから、離脱期限が延期されれば、離脱が取りやめになる可能性もある。 

メイ首相が新たな方針を示したことで、外国為替市場では英ポンドが対ユーロで1年9カ月ぶりの高値を付けた。