• 家族の弁護士がパリで会見し、「勾留は国連の規範に反する」と主張
  • 非人間的な環境や家族との面会禁止、弁護士同席なしの尋問を問題視

特別背任の罪などで起訴された日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告の家族は、国連の恣意的拘禁作業部会に対し、同被告の長期勾留は基本的人権を侵害するものだとして保釈への支援を求める。

ゴーン被告の妻子の弁護士らは4日、パリで記者会見を開き、同被告の日本での勾留について、非人間的な環境や家族と面会できないことに加え、弁護士の同席なしで頻繁に取り調べが行われるなど、国連の規範に反するものだと主張した。家族は恣意的拘禁作業部会に人権侵害を申し立てる。

ゴーン被告の家族の代理人を務めるフランソワ・ジムレ弁護士は「これは日本を訴えるものではなく、人権のための行動だ。家族は権利が認められることを願ってきた」と説明した。

原題:Ghosn’s Family Will Seek Help From UN as Detention Drags On (1)(抜粋)