Ros Krasny、Jennifer A. Dlouhy

米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は、米経済は2019年、そしてそれ以降も3%ペースでの成長を続けることが可能だとの認識を示した。多くの民間エコノミストは、2017年に実施された減税の効果が剥落する中で、今年は成長が減速すると予想している。

クドロー氏はまた、米中の通商協議に問題が生じているとの見方を退けた。3月の合意署名式の可能性はないかもしれないとしつつ、どこかの時点でトランプ大統領と習近平国家主席が署名のための会談を開くと「楽観」していると述べた。

トランプ大統領による2020年会計年度の予算教書の提出を11日に控え、クドロー氏は予算教書での提案が見込まれる国内支出の一律5%削減は厳しいものだが必要だと指摘。「全く適切な処方箋だと思う」と述べた。

財政赤字の拡大を巡る懸念についても問題視せず、トランプ大統領の予算教書は連邦予算が15年で均衡を達成し得ることを示唆する可能性が高いと述べた。  

クドロー氏は「優れた成長政策においては、必ずしも財政赤字を気にする必要はないと思う」と指摘。連邦支出ならびに国内総生産(GDP)に対する借り入れの割合は、「着実に低下の軌道をたどっていくだろう」と語った。

原題:Kudlow Brushes Off Slowdown Calls, Says 3% Growth Can Prevail(抜粋)