• 3%成長継続とクドロー氏、北朝鮮の非核化巡る交渉
  • FRBは金利調整急がず、壁建設資金を要求へ、エヌビディアが買収

エチオピアのアディスアベバからケニアのナイロビに向かっていたエチオピア航空の旅客機ボーイング737MAX8が離陸後間もなく墜落し、乗客乗員157人全員が死亡しました。最新鋭の737MAX8を巡っては、昨年10月にもインドネシアのライオンエアが墜落事故を起こしており、同型機を運航する他の航空会社は今回の事態を注視しています。状況次第では業界全体に影響が広がる可能性もありそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

3%の成長継続に自信

米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は米経済が2019年、そしてそれ以降も3%ペースでの成長を続けることが可能だとの認識を示し、一部で広がる減速懸念を一蹴した。また米中の通商協議についても、どこかの時点でトランプ大統領と習近平国家主席が署名のための会談を開くと「楽観」していると述べ、協議に問題が生じているとの見方を退けた。

「レバレッジ」は米国に

ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は、非核化を巡る北朝鮮との交渉について「見返りを求め続ける策略」にだまされることはないと言明した。ABC放送の番組「ジス・ウィーク」で同氏は、米国の制裁解除によって北朝鮮が得られるわずかな恩恵の方が、北朝鮮の部分的な非核化によって米国が受ける利益よりも大きいと指摘。「今はわれわれの側にレバレッジがある。北朝鮮側ではない」と述べた。

調整急がない

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、カリフォルニア州で8日夜に行ったスピーチで、自らを含む金融政策当局者は金利の調整を急いでいないと明確に述べた。またFRBバランスシートに関する計画の一段の詳細を「かなり早い時期」に公表する意向であることを明らかにした。雇用情勢については、雇用者数の伸びが急減速した2月の雇用統計には言及せず、雇用市場の指標は「良好に見える」と語った。

壁資金要求へ

トランプ大統領は11日に提出する2020会計年度の予算教書で、メキシコ国境の壁建設のための新たな資金として少なくとも86億ドル(約9600億円)を要求する見通しだ。トランプ政権の高官が匿名を条件に明らかにした。また予算教書では、力強いペースでの経済成長が継続すると想定しており、2019年が3.2%、20年は3.1%と予想しているという。

イスラエル企業買収か

米半導体メーカーのエヌビディアは、イスラエルのメラノックス・テクノロジーズの買収で同社と合意に近づきつつある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。11日にも正式に発表される可能性があるという。買収が実現すれば、エヌビディアはデータセンターでの情報伝送を高速化させる技術を手に入れることになる。関係者らによれば、インテルなどもメラノックスに買収案を提示しているが、エヌビディアの提示額が最も高い。ただ最終決定はまだなされていないという。

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