2日、カラカスで、国会審議を取り仕切るグアイド氏(EPA時事)

 【サンパウロ時事】ベネズエラの独裁的なマドゥロ大統領が牛耳る国権最高機関の制憲議会は2日、最高裁の出国禁止令を無視した反体制派の「暫定大統領」グアイド国会議長の議員特権剥奪を全会一致で決めた。グアイド氏は近く捜査を受けて訴追される見通しで、身柄を拘束される可能性もある。

【関連ニュース】ベネズエラ情勢

 制憲議会のカベジョ議長は「(グアイド氏の)裁判(手続き)を続けることを正式に許可する。司法に、刑法に定められた仕組みを適用するよう委ねる」と述べた。これに対し、グアイド氏は「私や周囲を攻撃する人は変革への期待を阻止できると思っている。何があっても歩みは止めない」と強調。同氏は制憲議会の正統性を認めておらず、「存在しない機関に応じる必要はない」と切り捨てた。