• キャタピラーやボーイング決算、米石油大手が対抗買収案
  • JPモルガン過去最多の女性昇格、ドイツ銀傘下DWS、独Ifo

前日に史上最高値を更新した米国株は、この日は反落。やや方向感に欠ける展開となりました。キャタピラーやAT&Tなどが決算発表後に売られる展開。一方、フィラデルフィア半導体指数は6営業日続伸。アナリスト予想を上回る一部企業の業績が好感されました。来週にかけては、アマゾンやアップルなどが発表を控えています。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

悩み抱える

キャタピラーの1-3月(第1四半期)決算は、利益と売上高がともに市場予想を上回った。ただ、同社は在庫が増加したと説明したほか、市場シェア低下や中国の競合企業による「積極的な価格設定」に言及した。ボーイングの第1四半期は、利益が市場予想に届かず。予想に届かなかった決算は、過去5年で今回を含めて2度しかない。737MAX機の墜落事故2件の対応に追われており、2019年の業績見通し発表は取りやめた。

争奪戦に

米石油大手オキシデンタル・ペトロリアムは、独立系石油・天然ガス会社のアナダルコ・ペトロリアムに対し、380億ドル(約4兆2500億円)の買収案を公に提示した。アナダルコは先に、シェブロンが提示していた330億ドルの買収案を受け入れていた。オキシデンタルはテキサス州西部とニューメキシコ州に広がるパーミアン盆地で多くの資産を保有しており、アナダルコを傘下に収めればその立場が一層強固になる。

過去最多の女性昇格

JPモルガン・チェースは、法人・投資銀部門で117人をマネジングディレクターに昇格させた。人事について説明を受けた関係者が明らかにした。このうち過去最多の30人が女性だったという。2018年はこの役職に昇格した社員のうち女性が占める比率は約18%、今年は26%。大手金融機関は幹部のダイバーシティー(多様性)が低いと指摘されており、多くは女性とマイノリティー従業員の昇格を増やす方針を示している。

戻ってきた資金

ドイツ銀行の資産運用部門DWSグループで、顧客資金流出の動きが反転した。事情について説明を受けた関係者が明らかにしたもので、1年に及んだ厳しい状況が改善した。DWSの運用資産は1-3月に急増。昨年10-12月は資産運用業界にとって記録的に厳しい時期となったが、今年は顧客資金が増えている。

予想外に悪化

ドイツのIfo経済研究所が集計した企業景況感指数は4月に99.2と、前月の99.7から低下。市場予想は99.9への上昇だった。期待指数も低下した。欧州最大の経済大国の景気回復にまだ時間がかかる可能性が示唆された。独製造業は引き続き低迷しており、政府は今年の成長率見通しを6年ぶりの低水準まで引き下げた。

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