天皇陛下の即位を報じる韓国紙=2日、ソウル

 【ソウル時事】2日付の韓国各紙は、天皇陛下の即位に伴う令和時代の幕開けを大きく報じた。一方で、「令和初日に」元徴用工訴訟の原告側が差し押さえた日本企業の資産売却命令を申請、現金化に着手したことも報道、「日本が報復措置を取る場合、韓日関係はさらに悪化しそうだ」(中央日報)などと伝えた。

日本企業資産、現金化手続き着手=徴用工訴訟の韓国原告

 朝鮮日報も「外交的波紋は避けられない」と予想。ただ、現金化手続きに3カ月以上かかることから、「日本政府や企業を交渉に引き出そうという意図が大きいという見方も多い」と解説した。

 京郷新聞は「文在寅大統領は天皇に祝電を送り、韓日関係改善の意志を明らかにしたが、両国の間には友好的な関係発展を妨げる多くの『雷管』がある」と指摘した。