【ワシントン、モスクワ時事】トランプ米大統領は3日、ロシアのプーチン大統領と電話会談した。サンダース米大統領報道官によると、会談は1時間以上行われ、2021年に期限が切れる米ロの新戦略兵器削減条約(新START)の延長や中国も交えた多国間の新核軍縮条約、北朝鮮の核問題などについて協議した。

 トランプ氏は記者団に、中国も核軍縮交渉に関心を示していると指摘した上で、「米ロの対話をすぐに始め、中国はその後で加わることになる」との見通しを示した。

 北朝鮮問題では、トランプ氏は非核化に向けて北朝鮮に圧力をかけ続けるよう要請した。ロシア大統領府によると、これに対しプーチン氏は、北朝鮮の核・ミサイル実験停止を念頭に「義務履行に対し、制裁緩和に向けた相応の措置を取らなければならない」と強調。議論は平行線をたどったもようだ。