• 最もエクスポージャー高い企業にコルボやスカイワークスなど
  • 米中貿易戦争の「大規模なエスカレーション」-カウエン

16日の米株式市場で半導体株の指数は3営業日ぶりに反落。トランプ政権が中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)による米市場アクセスの制限に動いたことで、コルボやスカイワークス・ソリューションズなど華為の主要サプライヤーが大きく売られた。

  30銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.7%安で終了。一時は2.3%下落した。前日までの2日間で3%余り上昇し、3月下旬以降の安値から回復していた。トランプ政権が国家安全保障上の脅威と見なす企業による米国への販売を禁じるとともに、華為による主要部品調達を困難にしたことから、半導体株の回復にブレーキがかかった。

  カウエンのアナリスト、クリス・クルーガー氏は調査リポートで、トランプ政権の措置は米中貿易摩擦の「大規模なエスカレーション」だと指摘。「中国が華為を守るため非関税貿易障壁を通じて報復するのは確実だろう」と記した。

Semiconductor rebound halted as Trump threatens to cut off Huawei

  コルボは7.1%安、スカイワークスは6%安で終了。モルガン・スタンレーによると、両社はそれぞれ売り上げの約10%を華為に依存している。インファイも13%安で引けた。モルガン・スタンレーによれば、華為向けが同社の売り上げに占める割合は10%台半ば。

  ネオフォトニクスは一時26%、ルメンタム・ホールディングスは一時12%、それぞれ下落。BライリーFBRが華為へのエクスポージャーが最も高い企業として挙げた銘柄に両社は含まれた。

原題:Trump’s Huawei Threat Triggers Semiconductor Stock Sell-Off(抜粋)