【ワシントン時事】トランプ米大統領は23日、中国との貿易協議に、米国企業との取引を事実上禁じた中国通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)問題が「含まれる可能性がある」と述べた。安全保障の観点から同社は「極めて危険だ」と警鐘を鳴らしつつ、対中貿易戦争の打開をにらんで「交渉カード」に使う考えを示唆した。

 トランプ大統領はホワイトハウスで記者団に対し、6月下旬に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて米中首脳会談が行われることに期待を示した上で、合意に達するならば、ファーウェイ問題も解決する可能性があるとの見方を示した。制裁緩和をちらつかせて、中国に揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。