[ニューヨーク 27日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが主要通貨に対してほぼ横ばいで推移。大阪20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)や米中首脳会談を控え様子見ムードが強まった。 

G20は28日から2日間の日程で開催されるほか、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席との会談は29日午前11時半から行われる。

米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は、中国との通商協議に当たり前提条件は設定されておらず、米中首脳会談前に特定の合意は用意されていないと語った。

シリコンバレー銀(カリフォルニア州)のシニア為替トレーダー、ミン・トラン氏は「妥結までには多くのノイズがある」と指摘した。 

経済指標では第1・四半期の米実質国内総生産(GDP)確報値が年率換算で前期比3.1%増と当初から変わらずで市場予想と一致した。相場への影響は限定的だった。

主要6通貨に対するドル指数は96.206と横ばい。四半期ベースでは2018年第1・四半期以来のマイナスとなる勢い。 オフショア人民元は0.2%高の1ドル=6.8742元。第2・四半期はこれまで2.26%下落。 

金融市場では7月の米利下げを織り込む動きとなっている。CMEグループのFEDウオッチによると金利先物が織り込む年内の利下げ回数は最低3回となっている。 

円はドルに対し0.03%高の1ドル=107.755円。米利下げ期待や米・イランの緊張などを背景に第2・四半期はこれまで2.7%上昇している。