• ECBが9月利下げ示唆、アマゾン株が決算発表後に下落
  • インテル決算、ビットコインで46%リターン、トルコ中銀

昨日のフェイスブックやテスラに続き、アマゾン・ドット・コムとグーグルの親会社アルファベットなど注目企業の決算発表が続いています。内容はまちまちですが、S&P500種株価指数は前日最高値を更新してから一転、全11セクターで下落しました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

緩和の下準備

欧州中央銀行(ECB)は政策金利を据え置いた上で、フォワードガイダンスの文言を変更し、近い将来の利下げへの舞台を整えた。9月の利下げに含みを持たせ、少なくとも2020年上期中は金利が現行「またはそれ以下」の水準にとどまると表明。必要に応じて量的緩和を再開する計画も明示したほか、金利階層化の選択肢を検討するとした。ドラギ総裁は、見通しは悪くなる一方だと述べ、大規模緩和の必要性を示唆した。

明暗分かれる

アマゾンの4-6月は純売上高が634億ドルと、市場予想の625億ドルを上回った。1株利益は5.22ドルで、予想の5.56ドルに届かなかった。株価は時間外取引で下落。アルファベットの4-6月期の売上高は提携先への支払いを除いたベースで317億1000万ドル。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は308億4000万ドルだった。株価は時間外で急伸している。

正式発表

アップルはインテルのスマートフォン向けモデム事業の大半を買収することで合意したと発表した。買収額は10億ドル(約1090億円)。約2200人のインテル従業員がアップル入りし、取引は2019年第4半期に完了する見通しだとしている。インテルの4-6月決算は調整後1株利益が1.06ドル。市場予想(0.89ドル)を上回った。通期の売上高予想を上方修正し、時間外で株価は上昇した。

ビットコイン奏功

株式投資で著名なビル・ミラー氏が、ヘッジファンドでも腕を振るっている。3年前に立ち上げたファンドの上半期リターンが46%だったことが投資家向け資料で明らかになった。同ファンドの上位保有銘柄はアマゾンやホームセキュリティーシステムを手掛けるADTで、ビットコインも奏功した。

大幅利下げ

トルコ中銀は政策金利を4.25ポイント引き下げ19.75%とした。利下げ幅は2002年のインフレ目標導入以降で最大。市場予想の中央値は2.5ポイントの利下げだった。ウイサル新総裁は金利引き下げを望むエルドアン大統領の意向に沿った形で、中銀総裁としての信頼性を損なう恐れがある。

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