• 7-9月の国債発行額は過去最大の840億ドル-財務省
  • 2018会計年度の財政赤字は7790億ドルだった

米財務省は31日、過去最大規模の国債発行計画を発表した。堅調な経済成長が続く中でも連邦政府の支出拡大が続き、財政赤字を肥大化させている。

財務省はクオータリーリファンディング(四半期定例入札)での長期の国債発行額を840億ドル(約9兆1000億円)に設定、3四半期連続で過去最高に据え置いた。連邦債務上限の適用を一時停止し、国内支出と国防費を増やす法案にトランプ大統領が近く署名する見通しで、年間の財政赤字は1兆ドル突破に向かっている。2018会計年度の財政赤字は7790億ドルだった。

この発行規模は、リセッション(景気後退)後の2009年に設定されたこれまでの最高を上回る。

財務省の四半期定例入札計画
・来週は3年債380億ドル(8月6日)、10年債270億ドル(7日)、30年債190億ドル(8日)の入札を予定。入札で新規に267億ドルを調達
・先の財務省ガイダンスに沿い、インフレ連動債(TIPS)の発行額も増額

超党派の米予算・債務上限合意案は下院が先週可決し、今週には上院が採決を行う見通し。財務省の米国債発行諮問委員会(TBAC)が議会に連邦債務上限の適用を停止するよう要請していたと、ムニューシン財務長官宛ての報告で明らかにした。

原題:U.S. Record Debt Sales Continue as Deficits Head to $1 Trillion(抜粋)