7月25日、北朝鮮が発射した短距離弾道ミサイルとみられる飛翔(ひしょう)体=朝鮮中央通信が同26日に配信(AFP時事)

 【ソウル時事】米韓両軍は5日、合同演習を開始する。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は演習計画に強く反発し、中止を要求。韓国軍は北朝鮮が飛翔(ひしょう)体を追加発射する可能性もあるとみて、警戒を強めている。

 聯合ニュースによると、演習期間は半月程度で、米韓はまず、朝鮮半島有事に備えたコンピューターシミュレーションによる指揮所演習を実施。続いて、有事の際の作戦統制権の米軍から韓国軍への移譲を念頭に、韓国軍の統制権運用能力を検証する。

 北朝鮮は最近、正恩氏の立ち会いの下、短距離の飛翔体の発射を繰り返し、「新型戦術誘導兵器」や「新型大口径操縦放射砲(多連装ロケット砲)」の試射などを行ったと発表。正恩氏は「南朝鮮(韓国)当局は、先端兵器搬入や軍事演習のような自滅行為を中止し、(昨年の南北首脳会談当時のような)正しい姿勢を取り戻すよう望む」と述べたという。