非国防資本財の受注がリセッション示唆

  「マカリー指標」は米リセッション(景気後退)が近いことを示している。マカリー指標とは、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のマネジングディレクターだったポール・マカリー氏にちなんで名付けられたもので、同氏は設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注がリセッションの指標になると考えた。

この指標は2017年11月以降、下降傾向にある。過去20年に、同データの前年比の3カ月平均がゼロを下回った時、2001年と07年のリセッションの先触れになった。2年物米国債と10年物の利回り逆転よりも信頼できるリセッション指標と言える。現在は0.3%。

貿易戦争がエスカレートし、企業が設備投資を遅らせ続ければ、遅かれ早かれマカリー指標はマイナス圏となり、歴史が繰り返されるならリセッションが訪れるだろう。   

原題:‘McCulley Indicator’ Suggests Recession a Matter of Time: Chart(抜粋)