【ワシントン時事】米国務省のビーガン北朝鮮担当特別代表は6日、中西部ミシガン州の大学で講演し、非核化をめぐる北朝鮮との実務協議について「われわれは対話の準備ができているが、一人では対話はできない」と述べ、北朝鮮側が協議に応じないことを明らかにした。その上で「核問題を解決するための時間はまだある」と指摘し、北朝鮮に協議に応じるよう求め続ける考えを示した。

 6月末に板門店で行われた3回目の米朝首脳会談では、実務協議の「2、3週間以内」の再開で一致したが、いまだに実現していない。ビーガン氏は「北朝鮮を実務協議に参加させ、詳細な交渉を行うのが困難なのは周知の事実だ」と嘆いた。