[5日 ロイター] – 2020年米大統領選の民主党候補指名を目指すバイデン前副大統領が5日、アイオワ州ニューハンプトンで開かれた選挙イベントで有権者の男性と言い争いとなって冷静さを失う場面があり、ソーシャルメディア上で話題となっている。 

いつもは人当たりの良いバイデン氏が感情をあらわにしたのは、群衆の中からある男性がトランプ米大統領を巡るウクライナ疑惑でバイデン氏の役割を質問したことが発端だ。 

この男性はバイデン氏が息子のハンター氏に対し、ウクライナの石油会社で有利なポジションを得ることを手助けしたと示唆。バイデン氏はこの男性に向かって「ひどい嘘つきだ」、「私の息子が間違ったことをしたと言う者は誰もいない」、「お前は自分の言葉をはっきりさせろ」と激高した。 

別のやり取りでは、バイデン氏がこの男性を「fat(でぶ)」と呼んだとみられる場面があり、ツイッター上で動画が拡散。トランプ大統領陣営も投稿し、バイデン氏が「キレた」ことを示唆した。 

バイデン氏陣営の担当者はその後、同氏が口にした言葉は「事実(facts)」であり、「fat」ではないと釈明した。 

また、これに先立ちバイデン氏陣営はツイッター上で、英国で今週開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議での一コマを投稿。この動画にはカナダのトルドー首相が世界の各首脳との会話でトランプ大統領の記者会見について冗談を飛ばしているとみられる様子が収められている。 

その上でバイデン氏陣営は「世界が物笑いにしている」、「われわれは世界が尊敬するリーダーが必要だ」との文章を付記した。