6日、英総選挙を前に南東部ケントのBBCテレビのスタジオで討論する保守党党首のジョンソン首相(右)と労働党のコービン党首(AFP時事)
6日、英総選挙を前に南東部ケントのBBCテレビのスタジオで討論する保守党党首のジョンソン首相(右)と労働党のコービン党首(AFP時事)

 【ロンドン時事】12日投開票の英総選挙で、支持率トップの保守党を率いるジョンソン首相と、2位・労働党のコービン党首による討論が6日、BBCテレビで放送された。両者は欧州連合(EU)離脱や医療政策、テロ対策をめぐり、約1時間にわたって激論を交わした。

英首相の暴言、次々「発掘」 弱者攻撃、総選挙に影響も

 最大の争点のEU離脱について、ジョンソン氏は「われわれには(EUとの)合意がある。素晴らしい合意だ。来年1月末に離脱を達成しよう」と強調。一方のコービン氏は、今なお離脱・残留に二分された英国を「一つにしなければならない」と訴え、離脱か残留かを問う国民投票の再実施が必要だと主張した。
 両者とも大きな得失点はなく、保守党優位のまま最終盤を迎えた選挙戦の「形勢を逆転させる瞬間はなかった」(BBC記者)もようだ。投票前に予定された2人の直接対決はこれが最後。