ロシアのプーチン大統領(左)とウクライナのゼレンスキー大統領(AFP時事)
ロシアのプーチン大統領(左)とウクライナのゼレンスキー大統領(AFP時事)

 【モスクワ時事】ウクライナ東部で続く政府軍と親ロシア派武装勢力の紛争をめぐり、ウクライナとロシアに和平を仲介するフランスとドイツを交えた4カ国首脳会談が9日、パリで開かれる。焦点となる親ロ派地域への自治権付与に関する協議は難航も予想され、進展が得られるかは不透明だ。

 4カ国首脳会談の開催は2016年10月以来約3年ぶりで、今年5月に就任したウクライナのゼレンスキー大統領とロシアのプーチン大統領が初めて顔を合わせる。今年春の大統領選で圧勝したゼレンスキー氏は東部紛争の解決を最重要課題に掲げ、プーチン氏と電話会談を重ねるなど、首脳会談に向けた環境整備を進めてきた。

 首脳会談では15年に4カ国が合意した親ロ派地域での選挙実施や、ロシアが強く主張する「特別な地位」と呼ばれる親ロ派への自治権付与が議論されるとみられる。